「一つとされる祈りの向こう側」 坂本牧裕牧師

五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。すると突然、天から激しい風が吹いて来るような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。(使徒2章1〜2節)

イエスさまが天にお戻りになった後、お弟子さんたち120人ほど、みんな1つに集まっていました。そこで、彼らは、祈りに専念していました。
1、一つ所に集まる
イエスさまの「都にとどまっていなさい」「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます」との約束に対して、弟子たちは祈りをもって応えようとしました。心を一つにして祈ることこそ、神さまの計画、神さまの御業への最も大切な備えとなります。
そしてイエスさまが約束された聖霊が臨んだとき、弟子たちはイエスさまのこと力強く証しする者となり、互いに助け合い、励まし合い、支え合い、食事を共にして、祈り合う仲間へと新しくされました。一つ所に集まり、喜び合い、助け合い、祈り合えることは聖霊の恵みなのです。
2、一つ所に集まれない
この出来事があったのは、五旬節の日でした。海外で生活をするユダヤ人たちは、普段の生活では一つ所に集まれませんが、この時は母国に戻りお祝いすることができます。
コロナ禍によって教会に集えないということは、当時の海外に住むユダヤ人のように、一つ所に集まれない状況です。しかし聖霊によって、離れていても私たちには力が与えられ、祈り続けていくことができます。一つとされる祈りの向こう側に、神さまは新たな出会いと新たな計画をもっています。
離れていても、共に礼拝をささげ、共に祈ることができる私たちは聖霊の恵み中に生かされているのです。