「聴かれない祈りを超えて」 坂本牧裕 牧師
「わ たしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」(コリント人への手紙 第二 12章9節)
パウロには、辛くて苦しい「とげ」と表現される弱さがありました。各地を旅しながら、人々を励まし、助けたり、一緒に食事したり、お祈りしたり、イエスさまの話しをしていたパウロにとって、その「とげ」さえなければ、もっと多くの働きができると思ったことでしょう。だからパウロは、神さまに心を注ぎ出して真剣にお祈りをしました。
わたしたちは、お祈りをするとき神様によって、祈ったことが実現するように願います。しかし祈りの答えは、わたしたちの願ったとおりの答えにはならないことがあります。神様はパウロの祈りに対して、病気をいやすという形で答えませんでした。
パウロは「とげ」によって、苦しみました。しかし「とげ」によって、神に頼ることを知りました。「とげ」によって、自分の力でしようという傲慢な思いではなく、神の力、恵みを知りました。人のピンチは、神様が働かれる大きなチャンスです。神様のみこころと、わたしたちの願いが一致しないことがあります。しかし神様は、わたしたちに聴かれない祈りを超えた最善な応えをしてくださる。「とげ」を通して、神に頼り、祈るものへと新しく造り変えてくださるのです。「とげ」が与えられたときこそ、私たちが大きく変われるチャンスとなるのです。
*マーティンさん、江津子さんがアメリカへ旅立たれる前に本日のZOOMで礼拝に参加してくれました。
これまで、JGCでのご奉仕、本当にありがとうございました。
お二人の旅路が守られ、新しい生活が祝福されますようにお祈りします。
アメリカからもまたインターネット通じてお二人をお会いできるのを楽しみにしています!
JGC信徒一同より